羊と鋼の森
今日、高井戸でのオペラ練習の前に時間があったの
で、渋谷で"羊と鋼の森"という映画を観た。
ピアノ調律師の苦悩と成長を描いたものだ。
でも、ピアノ調律師が観たら、現実とは少しかけ離れてるよと苦笑したと思う。
どんな職業でも、はじめは、失敗したり屈辱を味わったりする。
諦めず、直向きに努めていれば、やがて一人前になるだろう。
私も 今の仕事を、かれこれ30年以上やって来たが、
まだまだ、試行錯誤の日々だ。
世間の情勢に合わせていかなければならないし、
アイデアを生み続けなければ人は離れていってしまう。
今日観た映画は、何よりも ピアノの音色がステキだった事。
それが映像でもよく伝わって来た。
選曲も良かった。
品の良い素晴らしい映画を観た後は、とても清々しい気持ちでオペラを歌うことができたような。
音楽は、目で見えないものだけど それ故に、
感性が研ぎ澄まされる。
日頃、見ている あまり綺麗ではないものがいかにたくさんあることか。